スポーツ現場の心臓突然死をなくすために。日本循環器学会・日本AED財団からの提言
2026.07.21 コラム
スポーツ現場は救命につながりやすい環境
スポーツ中の突然の心停止は、決して珍しいことではありません。その一方で、スポーツ現場は適切な対応によって救命できる可能性が高い場所でもあります。なぜなら、倒れた瞬間を周囲の人が目撃している可能性が高く、すぐに胸骨圧迫やAEDによる対応を開始できる環境にあるからです。心停止では、一刻も早く胸骨圧迫を開始し、AEDを使用することが救命につながります。
東京マラソンで実践される迅速な救護体制
実際に東京マラソンでは、倒れた人に対して30秒以内の胸骨圧迫開始、3分以内のAED使用を目標とした救護体制が整えられています。その結果、心停止となった11名全員がAEDによって救命されたことが報告されています。
スポーツ現場の救護体制を考える提言
こうした実績や知見をもとに、日本循環器学会と日本AED財団は「スポーツ現場における心臓突然死をゼロに」という提言を公表しています。提言では、競技レベルを問わず、スポーツ現場でどのような救護体制を整えるべきかについて分かりやすくまとめられています。
AEDを迅速に使える体制づくりが大切
AEDの設置場所の考え方、緊急時の役割分担、救命講習の重要性など、学校の部活動から地域スポーツクラブ、大会運営まで幅広く参考になる内容です。AEDは設置することが目的ではなく、必要な時に迅速に使えることが重要です。そのためには、事前の準備や体制づくりが欠かせません。スポーツに関わる方はもちろん、施設管理者や大会主催者の方にもぜひ一度読んでいただきたい内容です。AEDがあること、そして使える体制が整っていること。その積み重ねが、スポーツ現場で救われる命を増やしていくのだと思います。

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